第一高等学院のみなさんの感想より 

第一高等学院の生徒のみんなからの感想が、あまりにもみずみずしいので、スペシャルに力をいれて掲載させていただきます。

第一高等学院は、様々な理由で全日制に通っていない若者たちが通う、通信教育のサポート校。

それぞれの個性、「一対一の教育」を大切にする学校。生徒達の居場所です。

精神的につらかった経験がある生徒も多いだけに、感性は豊か。アンケートにはっとさせられます。

僕たちの社会がどんな社会なのか、生徒達の日々の実感からでた言葉から教わることが多いんです。


今回学校での上映を企画してくれた、先生のキキちゃんが専用アンケートを作ってくれました。

こんなかんじです。

祝島の暮らしの中で
・きれいだな、美しいなとおもったものは?
・自分自身の生活にはないなぁと思うものは?
・自分自身の生活にあったらいいなぁと思うものは?

これからの生活、日本、地球について
・守りたいと思うものは?
・無くしたいと思うものは?

最後に映画を観た感想、今日の自分の思いを自由に書いてください



上映会当日、やっちゃんと、先生のキキちゃんと相談し、他の上映会とは少し違うやりかたでいくことにしました。
上映前の映画の背景に関する説明を全て省く。
説明よりも本当にしたい話、食べ物の話や、何気なくくらしている土地に込められた先祖達の愛情、命と向かい合って生きていくことそういう話を多くさせていただきました。
まっすぐにボールを投げれば、生徒には必ず届くと信じていたからです。

上映後、生徒達は、皆の前で自ら声にだして感想を言う事はまだできなかったけれど、(私たちにも難しい事です)
2時間半の上映会の中で心の中に生まれた思いを、いっしょうけんめいアンケートに込めてくれました。
全部を紹介できないですが、なるべく多くを紹介します。

先生のキキちゃんは、
「アンケートを読むと何度でも涙が出ます」と以前書いてくれました。
本当にはっとする言葉、視点がちりばめられています。

今と未来をまっすぐみつめる、第一高等学院の生徒たちの言葉、みなさんにも届きますように。


第一高等学院のみなさんの感想より 

(以下、15歳−20代までの生徒回答より)

祝島の暮らしの中できれいだな、美しいなとおもったものは?

島の人たちが支え合って生活している事
祝島の海 田んぼ 
人々の団結
生き方、笑顔
笑っている人が多い所
一本釣りの漁師さんが、釣った魚1匹1匹に声をかけている所


祝島の暮らしの中で、自分の生活にはないなぁとおもったものは?

近所の人との会話、コミュニケーション
農業
友達と一緒に夜をすごすこと
島の人たちの生活がとてもたのしそうだったこと
あんなに新鮮な魚は無いと思う
人の為に、とか思う事 
死ぬ気でなにかを守ろうとする気持ち


祝島の暮らしの中で、自分の生活にあったらいいなぁとおもったものは?

自分以外の人との深い繋がり
すごしやすい暮らし
海が近くにあって、いつでも触れることのできる環境
ない、こと
一生くらせる街
平凡な日常でも、それを大切に楽しく暮らす事
喜 



これからの生活、日本、地球について 守りたいと思うものは?

地域の自然、文化
自らの意志
先祖から受継がれて来たもの
わからない 僕には何を守っていいかわからない
家族
人の心

これからの生活、日本、地球について なくしたいと思うものは?

人々の強欲さ
自己中心的な「人間」たち 
ごみ
今の日本 政府
浜岡原発
戦争
日本人の、政治に無関心なところ
差別を生む心


映画を観た感想、今日の自分の思いを自由に書いてください

初めて、普通の地球の環境を見た気がした。実際にこういう事が起こっている事を知れた事は、自分にとって大切な事だと思う。

衝撃を受けた。祝島なんて初めて聞いたけど、かなり大切なことを教えてくれた。

この映画を観た事は、貴重な体験だった。自分はボランティアをやっている。祝島に限らず、これから色々なところでこのような事が起こるかもしれない。今自分のできることはわからないが、いつか力になるれようなことをしていきたい。

おじいさんが言っていた、「自分の目線を決めて生きていく」ということが強く残りました。背伸びするのも大事だけど、背伸びしすぎて自分を見失わないようにしたい。

自然と共存しているからこそ、原発に対してしっかりを意見を持って反対する事ができると思いました。

一番は子ども。自分の子どもが一番大切です。次に家族、友達、仲間。そして自然地球。

お話をきいてじわじわと感じたのは、「自分は自然の中でいきているのか?」ということでした。ただ学校と家とバスの中だけで生きていたんだと思いました。もっと外を見て、浜松を愛したいと思いました。


祝島は本当に自然がきれい。それがそこに暮らす人たちの心にも伝わっていくんだと思った。

工業が発達した時代では、知らず知らずに自分も自然を傷つけているかもしれないということを自覚し、何をすべきか考えたい。

とても長くて、眠かったけど、一応最後まで見る事ができた。島の人たちの原発を絶対止めたいという気持ちが伝わって来た。僕はこれから本気で生きていきます。

子ブタがかわいくてペットにしてみたいと思いました。海で泳いだ事がないので、泳いでみたい。

祝島の人たちは、自分のまわりでは無いくらい本当の意味で支え合っていて、それが最もすごいと思った。

もし祝島に原発を作ったとしても幸せになる人はいないと自分は思う。計画は無しになればいいと思いました。

自然が有益で、原子力が有害とか、そういった物質的な話ではなく、『土地を大切に想う気持ち』を感じた。こういった『気持ち』の結びつきはとても強いパワーをもっているだろう。

自分も自然が好きなので、電力会社に腹が立った。少数意見も大切にする世の中になって欲しい。

地元を愛し、それ守ろうとする島民の姿が美しく力強かった。自分も大切なものを守れるようになりたい。

島に関わる事を、島の人が決められないのはおかしい。島には美しい自然がたくさんあったので守ってほしい。

同じ島のなかで争っていた場面は心が痛かった。

島を守ろうとする人たちの気持ちの強さがたくましく、温かかった。

自分の意志を持ち、それを相手に伝える事。そして相手を尊重すること。受け身ではいけない。答えはすぐに出るものではないし、正解などないです。でも考えることはとても大切だと想います。

島の人はみんな笑顔がある。

涙。

全力で生きたいです。



最後に、こんな生徒達と日々全力で向き合う先生達の笑顔で締めちゃいます。
「未来をつくる」女性二人、陽子先生とききちゃんに拍手!
第一高等学院のみなさんの感想より 



2011年08月11日 Posted byひーどん at 07:08 │Comments(0)

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